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「パルミジャーノ・レッジャーノへ。エミリア・ロマーニャ州、モデナで乱入」の巻、 その三
パルミッジャーノ・レッジャーノの熟成庫
イタリア、パルミジャーノ・レッジャーノ。2009年2月製造の刻印が読める。

 イタリアワインにはDOC(Denominazione Origine Controrataの略)原産地統制呼称法という法律があり、ワインを造る生産地、ブドウ畑、ブドウの品種を厳しく定めている。

 例えば世界的に有名なイタリアワインのひとつバッローロは、北イタリアのピエモンテ州ランゲ地区バッローロの畑でネビオーロ品種で作らないとバッローロを名乗れないことになっている。

 同じようにパルミッジャーノのにもDOP(Denominazione Origine Protettaの略)があるそうで、原産地保護呼称法とでも言えばよいだろうか。

 DOPによるパルミジャーノ・レッジャーノとは、北イタリア、エミリア・ロマーニャ州の限定された五つの地域で、その土地の牧草だけを食べて育った牛の牛乳を原料とし、長い歴史の中で定められた製造法に従って造ったチーズだけが、パルミジャーノ・レッジャーノを名乗れることになっている。

 五つの地域とは、パルマ、モデナ、レッジョエミリア、ボローニャのレーノ河左岸地域、それにマントヴァのポー河右岸地域で、この地域以外のミルクを原料に使用してはならないし、他にいくら値段の安い飼料があってもエサにしてはいけないと定められているのだ。

 この限定された地域でパルミジャーノ・レッジャーノを造っている工房はおよそ800カ所で、そのうちモデナには80の工房があるという。今回訪れたのはそのひとつ、大きくもなく小さくもない程よい大きさの工房だというのであった。


二つ分に分けられたパルミジャーノ・レッジャーノの元

 二つに分けられたパルミッジャーノの重さはひとつだいたい50kg〜55kgくらいあるという。切り分けられる前は100kg以上あったということだ。

この時点ではひとつ重量50kgの内、水分は20kgくらい。これが、長期熟成によりパルミッジャーノの重量が30kgくらいになり、水分はその30%程度=9kgまで減るというのである。

人間も熟成してこの半分でも体重落とせるといいんだけんど


パルミジャーノ・レッジャーノを大釜から取り出しプラスチックの型枠に入れ重しを乗せる。

型枠に入れたパルミジャーノ・レッジャーノは水分を飛ばすための重しを乗せられ1日置かれる。

 二つに分けられたパルミッジャーノの元は大釜から取り出され、今度はプラスチックの型枠に入れられる。

水分を抜くため重しをしてそのまま置かれ、1日経ったら別室に運ばれる。

別室には天然塩水の水槽があり、そこへ漬け込む作業室になっている。


寝かされていたパルミジャーノ・レッジャーノ、今度はステンレスの型枠に入れられる、イタリア、エミリア・ロマーニャ、モデナ

大釜からすくいだされ一晩寝かされ、ある程度水分が飛んだら、今度はこちらのステンレスの枠へ入れる。


パルミジャーノ・レッジャーノに刻印するプレート。原産地保護呼称法=DOPにより認定された生産者に与えられる

フェデリ-カが手にしているのは、パルミジャーノ・レッジャーノに生産者番号、生産年月を刻印するためのプラスチック・プレートだ。DOP原産地保証呼称法によりパルミジャーノ・レッジャーノ生産者と認められた工房に与えられる。

これをステンレス枠の内側にパルミジャーノ・レッジャーノに巻いて一緒に入れる。パルマ、モデナ、レッジョエミリア、ボローニャ、マントヴァどちらの工場でいつ生産されたのかが一目瞭然となるわけだ。


ステンレス製の枠の中にはだんだんパルミジャーノ・レッジャーノらしくなったチーズが

パルミジャーノ・レッジャーノを漬け込む水槽。イタリアエミリア・ロマーニャ、モデナ

このときは全て熟成庫の方へ行ってしまったということで、水槽は空っぽであったが、ステンレスの枠に入ったパルミジャーノ・レッジャーノを、この天然塩水のプールに沈めて、3〜4週間そのまま静かに漬け込んでおくらしい。この工程では天然塩以外はいっさい加えないということであった。


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